子供をつねったりロッカーへ閉じ込めるなどの不適切保育や保育士の定数不足、給食量の不足など、認可基準でもある児童福祉法や児童福祉施設最低基準、保育士保育指針を通して認可保育所に求められる保育内容について考えます。
川西の子どもを考える会

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全国保育所問題から子どもを守る会が子供達を守るための署名活動を行なっています。皆さんもご協力お願い致します!

署名用紙はこちらにあります

 

このような保育内容でいいのか!

 

お知らせ!

 

   

神戸地裁 平成16年(ワ)第  8号「A事件」

         平成17年(ワ)第411号「B事件」

訴 状
大阪高裁 平成19年(ネ)第975号

<次回裁判>

 判 決 

日程:  平成20年1月30日(水) 13時15分〜
場所:  大阪高等裁判所 別館7階 74号法廷

 

 

ちきゅうっこ保育園問題を考える

 2002年4月1日、兵庫県川西市に、民間認可保育所第1号として『ちきゅうっこ保育園』(社会福祉法人光会)は開園しました。児童福祉法をベースとした認可保育所という枠組みでは公立保育所と同じなので、児童福祉施設最低基準を満たし、保育士保育指針にのっとった保育が行われるはずが、子供をつねったり、ロッカーに閉じこめる等の不適切保育を始め、保育士定数の不足、給食量の減量、保育計画がない、お盆休み、土曜日が弁当日に変更、園長の長期不在等について、保護者だけでなく、職員からも保育内容を問題視する声が上がるようになりました。そして、開園した年の11月には、無資格の職員に3歳児クラスを受け持たせていたことが国の基準を満たしていなかったとして新聞でも報じられました。

 開園当初の職員の定着率はとても低かったようで、2年あまりで30人以上の職員が退職したようです。当時、兵庫県から職員の定着に努めるよう指導もされていましたが、正規職員と呼ばれていた職員の大半は1年契約の常勤パート職員であったなど、職員に対する待遇の悪さも影響していたのかもしれません。神戸市では、民間保育所で働く保育士の定着率改善を目指し、一年契約など期限付きで職員を雇用した認可園に対し、市の補助金を減額する“ペナルティー”を科すようになったように、行政主導での積極的な対応なくしては保育内容の安定維持が難しくなってきているのが現状ではないでしょうか。

 ちきゅうっこ保育園が川西市より借りている敷地の地代は無償なので、ちきゅうっこ保育園は他の保育所に比べてかなり余裕をもった保育所運営が出来たはずが、開園前に職員用の高級乗用車を新車で購入していたなど、本来子ども達のために使われるべき保育所の運営資金が保育とは直接関係のないことにも使われていたこともあってか、無借金経営の当初運営計画が、開園前から運営資金を借り入れなければならないほどの資金不足に陥っていたようでした。法人認可以来、三期連続の赤字経営が続きましたが、ちきゅうっこ保育園で起こった問題の中には、これらの赤字に起因していたものもあったのではないかと考えられます。

 川西市が認可保育所運営者を公募・選考した際に、ちきゅうっこ保育園の設置・運営は全額自己資金で借入金がないということも考慮されて選考されていたにもかかわらず、開園前から借入金なくして運営を維持できなかったような状態が数年にわたり続いたことから、川西市の保育所運営者の選考基準が不十分であった事にも健全な保育所運営ができなかった原因があったのではなかったかとの懸念は払拭できません。

 神戸地方裁判所の判決では、ちきゅうっこ保育園で問題とされてきた数々の問題については、違法性も債務不履行責任もないと判断されたため、残念ながら原告の請求は全て棄却されました。しかし、最低基準を満たしていることを大前提に保育所として認可されていることを踏まえると、最低基準を満たした保育が維持できていなければ、認可保育所としての責任を十分に果たしたといえないのではないでしょうか。

 また、市が運営する公立保育所の場合、市は利用者に対し保育サービス提供の義務を負うのですが、民間認可保育所の場合は、利用者にではなく、市に対して保育サービスを提供する義務を負うとされ、利用者に対しては保育サービスを提供の義務は負わないと判断されたことも問題ではなかろうかと思います。現在の市と民間認可保育所、民間認可保育と所利用者の三者の関係について、裁判所の判断いかんに関わらず、今後は民間保育所であっても公立保育所と同様、利用者に対し保育サービス提供の義務を負うようになることを期待したいです。

 これらの諸問題についての是非は、今後、高裁で審議されることになりましがが、引き続き皆様のご支援もよろしくお願いします。